1: のヴぁ◆mRvlk.cFo6 2014/04/12(土)13:26:47 ID:rRirJyH7v
「無用の長物」と考えられていた虫垂のリンパ組織が、粘膜免疫で重要な免疫グロブリン(Ig)Aを産生しており、腸内細菌叢(そう)の制御に関与していることを、大阪大学大学院医学系研究科感染症・免疫学講座の竹田潔教授らが初めて突き止めた。虫垂につきまとう否定的なイメージを覆す発見で、虫垂炎(盲腸)の手術方針など臨床にも影響を与えそうだ。4月10日に英科学誌ネイチャーコミュニケーションズのオンライン版で発表した。
研究グループは、免疫系が発達していない無菌マウスの虫垂を切除して、その後に、腸内細菌を定着させて、免疫系の発達を調べた。虫垂を切除したマウスでは、大腸でIgA産生細胞の増加が著しく遅れていた。IgAは腸内細菌叢のバランスの維持を担う重要な抗体とされている。虫垂切除マウスでは、虫垂があるマウスに比べて、腸内細菌叢のパターンが崩れていることもわかった。