宇宙空間に大量に存在すると理論上で推定されながら、これまで未確認だった暗黒物質(ダークマター)について、欧州合同原子核研究所(CERN)など16カ国でつくる研究チームは4日、暗黒物質によって起きたと考えて矛盾のない現象を観測したと発表した。
国際宇宙ステーション(ISS)に搭載している装置で観測した。星や銀河を今ある形にする役割を果たした未知の物質の解明が進む成果となる可能性がある。
ただ、現時点の観測データでは、他の天文現象で起きた可能性も否定できず、さらに観測や分析を続ける。
研究代表者のサミュエル・ティン米マサチューセッツ工科大教授が、スイス・ジュネーブのCERNで発表した。
暗黒物質は宇宙全体の約4分の1を占めていると考えられているが、自ら光などの電磁波を出さず、観測されたことがないため正体は不明。現代物理学の最大の謎の一つとされている。
研究チームは、宇宙空間を光速に近い速度で飛ぶ陽子など微小粒子の宇宙線を巨大な磁場で捉える装置「アルファ磁気分光器(AMS)」(重さ約7トン)を約1400億円かけて製作。11年にスペースシャトルで宇宙へ打ち上げた。
暗黒物質が未発見の素粒子「ニュートラリーノ」であると仮定すると、互いに衝突して陽電子(電子と反対のプラスの電荷を持つ粒子)ができることから、これを捉えようと試みた。
毎日新聞 4月4日(木)1時8分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130404-00000002-mai-sctch
(続)
国際宇宙ステーション(ISS)に搭載している装置で観測した。星や銀河を今ある形にする役割を果たした未知の物質の解明が進む成果となる可能性がある。
ただ、現時点の観測データでは、他の天文現象で起きた可能性も否定できず、さらに観測や分析を続ける。
研究代表者のサミュエル・ティン米マサチューセッツ工科大教授が、スイス・ジュネーブのCERNで発表した。
暗黒物質は宇宙全体の約4分の1を占めていると考えられているが、自ら光などの電磁波を出さず、観測されたことがないため正体は不明。現代物理学の最大の謎の一つとされている。
研究チームは、宇宙空間を光速に近い速度で飛ぶ陽子など微小粒子の宇宙線を巨大な磁場で捉える装置「アルファ磁気分光器(AMS)」(重さ約7トン)を約1400億円かけて製作。11年にスペースシャトルで宇宙へ打ち上げた。
暗黒物質が未発見の素粒子「ニュートラリーノ」であると仮定すると、互いに衝突して陽電子(電子と反対のプラスの電荷を持つ粒子)ができることから、これを捉えようと試みた。
毎日新聞 4月4日(木)1時8分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130404-00000002-mai-sctch
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