大阪府寝屋川市の中学1年の男女が遺体で見つかった事件で、平田奈津美(ひらた・なつみ)さん(13)に対する殺人罪で起訴された山田浩二(やまだ・こうじ)被告(45)の衣服から、平田さんのものとみられる血液や皮膚の一部が検出されたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、府警高槻署捜査本部は山田被告が事件当日の8月13日に着ていたとみられるジャージーを押収した。
目立った血痕などはなかったが、詳しく調べると山田被告とは別人の血液や皮膚の一部が付着。
DNA型鑑定で平田さんのものと矛盾しないとの結果が出た。
平田さんの遺体は、同日午後11時半ごろ、大阪府高槻市の駐車場で発見され、全身に30カ所以上の切り傷があった。
山田被告は逮捕当初、平田さんについて「自分が声を掛け、車に連れ込んだ。
同乗者が暴行して遺棄した」と供述。その後は黙秘を続けている。 平田さんと一緒に連れ去られたとみられ、大阪府柏原市の山中で遺体が見つかった星野凌斗(ほしの・りょうと)君(12)が死亡した経緯についても、山田被告が事情を知っているとみて調べている。