日本の新幹線案が退けられ、中国が受注したインドネシア・ジャワ島の高速鉄道の建設が進んでいない。
1月に着工式典を開いたが、設計図に不備があり、用地取得も難航しているため。
目標とする2019年の開業に懸念も出始めた。
「遅れの最大の原因は設計図の問題だ」とジャカルタの鉄道関係者。
受注を争った日本は設計図の基礎となる高速鉄道計画の事業化調査に1年半を費やしたのに対し、中国はわずか3カ月で完成。インドネシア政府筋は、日本が調査を依頼した地元コンサルタント会社を中国が雇い、日本案をまねた可能性を指摘した。
鉄道関係者は「できあがったのは中国語の設計図。インドネシア語への翻訳に時間がかかっている」。
計画では、ジャカルタと高原都市バンドン間の142キロを結ぶ。しかし、建設許可が下りた区間は、設計図が提出されたバンドン周辺の5キロだけ。「インドネシア中国高速鉄道」幹部によると、用地取得も難航。残りの58キロは「近いうちに取得できる」と語るが、めどは立っていないようだ。(共同)
産経
http://www.sankei.com/world/news/160721/wor1607210021-n1.html